- ayako12
地上に降りた天使
” 私はまだあなたを赦せていない。
だからどうか、そっとしておいて。
赦せない自分がつらいんです。”
こんな置き手紙を残して、あなたは行ってしまった。
僕が僕自身を赦すことができたら、あなたは僕を赦してくれるだろうか。
苦しめてごめん。どうすることもできなかったんだ。そして、それをあなたは分かってた。
僕はそれでも、ただあなたの側にいたくて、離れたくなくて、、、祈るしかなかった。そしてそれも、あなたは分かってた。
僕は僕の行き場のない悲しみを、あなたを求めることで、あなたを愛することで埋めたいと願った。でも、あなたは分かってた。悲しみが刃となってあなたを傷つけるのだと。
そしてあなたは傷を負った。僕の悲しみ、という刃を受け止めようとして。あなたは僕を愛したから。それがあなたの愛だったのに。僕はそれじゃ足りないと駄々をこねた。
そして僕はあなたを苦しめた。
ああ、僕が僕自身を赦すことができたら。僕はあなたを取り戻すことができるだろうか。神様どうか助けてください。もう一度、僕たちが出会った頃のように僕はあなたを笑顔にしたい。
